2011年3月11日東北地方太平洋沖地震が起きました。

関東でも震度5や6という強い揺れを観測した、第二次大戦後最悪の自然災害でした。

 

 

東京では、東日本大震災直後、ガソリンとパンが店頭からなくなりました。

 

また、自粛ムードによる外食の減少もあり、飲食店の収入も減っていました。

当分閉店していたお店もありました。

 

そんな中、関わりのあったイタリアンのお店で、パスタにパンを添えて出したら、すごく喜ばれたという話しを聞きました。

「パンがどこにもないから、食べられて嬉しい」と。

 

そのお話を聞き、お米と同じくらいパンを食べることが当たり前になっているのに食べられない、食べたいと感じている方が沢山いると分かり、パンを提供したいと思いました。

 

 

3月15日頃から、そのイタリアンのお店のランチを休業し、パンの販売を行いました。

 

夜中の3時ぐらいから焼けるだけパンを焼いて販売しました。

 

近所の方は「パンが食べられる」と大喜び!

 

 

パンの供給が回復し始めるまでの約10日間続けました。

 

パンの販売終了の時、常連の方が「こんなにおいしいパン、これからも売ってほしい」と言ってくださいました。

 

その声があり、今でも毎週1回そのイタリアンで私の自家製パンを販売しています。

 

当時は、東北の被災者になんとか支援したいと思いながら、どうしてよいかわからず何もできませんでした。

でも、パンを販売したことで、自分に出来ることからやろう!喜んでくれる人が一人でも増えたらよい、と考えられるようになりました。

 

家族や友人はいつも、美味しい!と私の焼いたパンを食べていましたが、全く知らない人から購入したいと言われたのは嬉しかったです。

自信も持てたし無添加で『本物のパン』を多くの人に提供したいと思うきっかけになりました。

 

 

そして、昨年(2016年)の熊本震災の時はパンを被災地に送ることができました。

東日本大震災の時からの想いを実現できて本当に嬉しかったです。